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【特別コラム】理不尽な相手への「大人の対処法」2025年の締めくくりに

みんなの今どきっ♡マナー教室

理不尽な相手に心を乱されず、上品に自分を守るための視点をまとめました。
2025年の締めくくりに、心を整えたい方へ。


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■ はじめに

2025年、皆様はどのような一年をお過ごしになりましたでしょうか。

人生には、まるで試されているかのように、心を揺らす出来事が続く時期がございます。
突然、理不尽な言葉を向けられたり、事実と異なる説明で翻弄されたり、丁寧に向き合っているにもかかわらず、責められたように感じてしまう。
そのような経験をなさった方もいらっしゃるかもしれません。

私自身も、この一年を通していくつもの理不尽な場面に直面し、「人は追い詰められたときこそ本性が現れる」という事実を、身をもって知ることになりました。
同時に、誠実さや冷静さがいかに大切であるかを深く学んだ一年でもございました。

しかし、どうか忘れないでいただきたいことがございます。
他者からの理不尽な言動は、決して 誠実に日々を重ねてこられた方々の価値を損なうものではございません。むしろ、どのような状況でも丁寧に向き合おうとされた姿勢こそが、揺るぎない品格の証でございます。

本コラムでは、これまで多くの方から寄せられたご相談、そして私自身の実体験から得た気づきに、皆さまが2025年という一年の中で抱いてこられたさまざまな思いにも寄り添いながら、理不尽な相手に心を乱されず、品位を保ちながら自分を守るための視点をまとめました。

どうか、同じように悩まれている方の心が、少しでも軽くなりますように。


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■ 理不尽な相手は“見抜けば怖くない”

理不尽なふるまいをされる方には、いくつかの共通した特徴がございます。

理不尽な相手に見られる“特徴”

・事実と異なる情報を断定的に語り、相手を混乱させようとする
・専門用語を並べ立て、相手の無知につけ込んでごまかす
・自らの不安や未熟さを周囲の人へ転嫁する
・論点をすり替え、責任を押しつける
・自分の非を認めず、何でも他者のせいにする
・誠実な人ほど狙いやすいと考え、精神的に追い込もうとする
・状況を整理して判断するよりも感情が先に立ち、心の処理が追いつかず、高ぶった感情をそのまま相手にぶつけてしまう
・批判や否定ばかりを繰り返し、相手の自己肯定感を削ろうとする
・事実と異なる情報を他者へ吹聴・拡散し、相手の立場や信用を不当に損なおうとする
・相手の大切な時間(=命であり、人生そのもの)を平気で奪うような言動をとる

心理的な背景

自己都合の方向へ周囲を誘導しようとする態度、さらには否定的で威圧的な言動は、本人が内面に抱える未熟さや不安を処理しきれず、それを周囲に投影してしまう心理的防衛反応の一つでございます。

その根底には、しばしば深い劣等感が存在し、状況によっては、他者の権利や境界を軽視し、言動がエスカレートすることで、違法行為に接近する“犯罪的傾向”が表面化することすらございます。

こうした言動は、当事者となる方の態度やふるまいによって引き起こされるものではございません。問題の所在は相手側にあり、当事者となる方が責めを負う必要は一切ございません。

むしろ、このような人物とは、心身を守るためにも適切に距離を置くことが大切です。

さらに、こうした傾向を持つ人には、
「他者のかけがえのない時間(=お金であり、人生そのもの)を平気で奪う」
「人を不快にさせることへの自覚が乏しい」
といった、搾取的な関わり方を常態化させる“テイカー”の特徴が見られることも少なくありません。

そして、このような人物とかかわり続けることで、心が乱され、強いストレスとなり、集中力が奪われるだけでなく、健康を損ない、貴重な時間(=お金であり、人生の質)までも失われてしまいます。

結果として、本来であれば味わえるはずだった「幸せを実感する時間」そのものが、静かに搾取されていくことになるのです。


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■ 大人の対処法(2つの柱)

① やり取りは必ず記録に残す

理不尽な方との口頭でのやり取りは、内容が変わりやすく、後になって「言った・言わない」の争いを招く原因となりがちです。そのため、会話した内容は必ず録音しておくことをおすすめいたします。

そして、より効果的なのが、次の一言でございます。

「正確を期すため、今後のご連絡はメールでお願いできますでしょうか。」

書面に残すことで、

・事実関係が明確になる
・不当な要求を避けられる
・感情的な揺さぶりに巻き込まれなくなる
・必要な際に専門家へ相談しやすくなる

といった利点が生まれます。

誠実で品位ある対応とは、丁寧に接しながらも、自分を守る術を持つことでございます。


② 原則に立ち返り、専門用語によるマウントは静かに受け流す

不安をあおる発言や、理不尽な言い回し、論点のすり替えに直面したとき、まず大切なのは、相手の言動をそのまま心に入れず、「受け取る必要のない言葉は受け取らない」 という姿勢でございます。

さらに、相手の態度が常識の範囲を超えている場合には、「関わらないという選択を取ること」 も、上品かつ賢明な判断でございます。相手の問題を抱え込む義務は、どなたにもございません。

しかし、ときには無視できないほど執拗に絡んでくる相手もおります。
そのような場合には、必要以上に関与せず、最低限の一言だけを丁寧に伝え、境界線を明確にする ことが重要です。

その“最低限の一言”とは
「本件につきましては、これ以上の対応は差し控えさせていただきます。」

この言葉は、
・受け取らない
・関わらない
・必要最低限だけ伝える
という3つの局面すべてに対応できる、非常に上品で強い表現でございます。

また、ときに相手が専門用語を並べ立て、まるで自分の方が正しいかのように振る舞う場面もございます。しかし、それらが正確とは限りませんし、その多くは“威圧”や“マウント”として使われているにすぎません。

たとえこちらが何らかの回答を求められる立場であったとしても、その場で焦って返答する必要はございません。相手のペースに巻き込まれず、いったん持ち帰って冷静に確認することが、後々ご自身を守る最も適切な姿勢でございます。

「その点につきましては、一度こちらで確認し、必要があれば改めてご連絡いたします。」

この一言は、専門用語のマウントを穏やかにスルーしつつ、冷静な主導権を取り戻すための、極めて上品な対処法でございます。

そして何より大切なのは、言葉の強弱や専門用語に圧倒されることなく、一方的な主張をうのみにせず、ご自身で徹底的に調べ、自らの頭で判断する姿勢 を持つことでございます。

必要に応じて、

・メールや会話の記録
・契約書・合意内容
・関係法令
・専門家の見解
・第三者の視点や客観的資料

などを丁寧に確認し、それが数分であれ、数週間であれ、あるいは一年を要するものであれ、
必要なだけ時間をかけて徹底的に調べ尽くし、判断することが重要です。

将来への影響を含め、多面的に状況を捉え、あらゆる角度から俯瞰して整理することで、
「最終的にどう判断するか」をご自身の頭で考え抜いて結論を導き出すことができます。

原則に立ち返ること。
受け取らない・関わらないという選択肢を持つこと。
そして徹底的に調べ、自分の頭で判断すること。

この三つを兼ね備えた姿勢こそが、
最も穏やかでありながら、同時に最も強いアプローチでございます。


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■ 理不尽な相手が踏み越えてくる“ライン”を知る

多くの方は、法律を難しく感じられ、理不尽な相手の声の大きさに押されてしまいがちです。
しかし、どうか安心なさってください。

法律は、誠実に日々を重ねてこられた方々を守るために存在しております。

ここでは、知っておくと心強い“基本的なライン”をご紹介いたします。

本章では、政府が公式に提供する「e-Gov法令検索(イーガブ)」へのリンクも添えております。
最新かつ正確な条文を、必要に応じてご確認いただけます。

心を守るために知っておきたい“法律のライン”

■ 名誉毀損・侮辱・信用毀損(刑法230条・231条等)

SNS・メール・会話など、どのような場面であっても、事実に反する内容を公然と述べたり、人格を傷つける発言をしたりすることは、刑法上の「名誉毀損」や「侮辱」、または「信用毀損」に該当する可能性がございます。

参考:刑法230条(名誉毀損)|e-Gov法令検索
参考:刑法231条(侮辱)|e-Gov法令検索
参考:刑法233条(信用毀損・業務妨害)|e-Gov法令検索

たとえば、次のような行為がこれに該当し得ます。

・事実と異なる悪口や憶測を、他者が見える場所で発信する
・人格を貶めるような侮辱的な表現を繰り返す
・社会的評価を落とす目的で虚偽の内容を流布する
・業務や信用を損なうような虚偽の情報を広める

これらはいずれも、相手の尊厳(名誉)や社会的評価(信用)を守るために禁止されている行為であり、SNSであっても、個人的なメッセージであっても、法律の適用対象となります。

誠実に生きてこられた方が、根拠のない発言によって名誉や信用を傷つけられる必要は、一切ございません。法律は、まさにそのような不当な攻撃から守るために存在しております。

■ 債務不履行(民法415条)

約束に基づく義務を果たさず、合意した内容と異なる主張を後から持ち出したり、説明のつかない理由で履行(連絡・対応・契約上の義務)を引き延ばしたりする行為は、状況によって 「債務不履行」 に該当することがございます。

参考:民法415条|e-Gov法令検索

誠実に向き合っている方が、不合理な変更や一方的な主張によって不利益を受けることは、本来あってはならないことでございます。

■ 不法行為(民法709条)

虚偽の説明や、事実と異なる情報によって相手に損害を与えた場合、民法709条に規定される 「不法行為」 に該当する可能性がございます。

参考:民法709条|e-Gov法令検索

たとえば、以下のような行為です。

・根拠のない不安をあおる
・事実と異なる内容を断定的に述べる
・相手を混乱させる目的で虚偽を交える

これらは、明確に禁止されている行為であり、誠実に対応している方が心や時間を奪われる必要は、どこにもございません。

■ 脅迫・強要に接近しうる言動(刑法222条・223条)

声を荒らげる、乱暴な態度をとるといった露骨なものだけでなく、根拠のない主張を断定的に述べて不安をあおったり、専門的な立場を利用して従わせようとする言動も、状況によっては 刑法222条(脅迫) や 刑法223条(強要)に接近する可能性がございます。

参考:刑法222条|e-Gov法令検索
参考:刑法223条|e-Gov法令検索

たとえば、以下のような言動です。

・応じなければ不利益が生じると示唆し、心理的に追い詰める
・判断力を奪うような威圧的な態度や、立場を利用した圧迫
・専門用語を並べ、誤った情報を断定的に伝えて従わせようとする
・明確な義務がないにもかかわらず「あなたがやらなければ問題になる」と誘導する
・「責任を取れ」「損害賠償だ」などと不当に圧力をかける

これらはいずれも、誠実に歩む方々の意思を萎縮させ、不当な心理的負担を与える行為であり、決して許されるものではございません。

専門資格者による不適切行為と懲戒の可能性

なお、士業・技術者・専門家など、専門的な資格や立場を有する者であっても、意図的に誤った方向へ誘導し、結果として相手に重大な不利益を与えた場合には、所属団体による懲戒(業務停止・資格の取消等)が科される可能性がございます。

専門的な立場を悪用して相手を混乱させたり、判断力を奪うような説明を行うことは、社会的責任を大きく損なう行為であり、見過ごされるものではございません。

どうか、このような言動に直面した際には、「法律は、自分を守るために存在している」という確かな事実を、そっと思い出していただけましたら幸いでございます。

法律は“自身を守る盾”となることを知る

理不尽な相手ほど、法律や手続きについて十分に理解していない場合が多くございます。
しかし、誠実に歩もうとされている方々や、今まさに悩みを抱えておられる方々の側こそ、法律によってしっかりと守られているのです。

法律は、誠実な人を守り、不当な要求から身を守るための仕組みでございます。
そして、落ち着いて対応すればするほど、法律は“自身を守る盾”として働いてくれます。

どうしても不安が拭えない場合や、相手の言動がエスカレートしてしまったときには、どうか一人で抱え込まず、周囲の支えを頼ってください。

近年では、専門家へ気軽に相談できる“無料法律相談窓口”も多数整備されています。
初回無料のサービスや、メール・チャットで相談できる機関もあり、本当に困った際には、ひとつの安心材料として活用することができます。

相談をしたからといって、すぐに大きな手続きを進めなければならないわけではございません。
むしろ、「正しい情報を得るだけで心が軽くなる」という方が多くいらっしゃいます。

どうか、ご自身を守るための選択肢として、心に留めていただけましたら幸いでございます。


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■ 命を支えるために——どうかご自身を大切になさってください

理不尽な言動に傷つき、心が限界に近づいたとき、人はつい自分を責めてしまうことがございます。

「自分が悪かったのではないか」
「もっとできたはずでは」
「大切に扱われる存在ではないのかもしれない」

そのような思いが胸に押し寄せてくることもございます。
しかし、どうか忘れないでください。

誠実に歩んできた方が、理不尽な言動の責任まで負う必要は決してないということ。

心の痛みは、自分自身の至らなさから生じたものではなく、相手の未熟さや不誠実さがもたらしたものです。その責任まで背負い込む必要は、どこにもございません。

これまでに示してきた思いやり、
誰かのために尽くしてきた時間、
苦しみの中でも歩みを止めずに努力を続けてきた日々。

そのすべては、誰にも奪うことのできない“尊さ”そのものでございます。

心が発する「もう傷つきたくない」という大切なサイン

心が限界に近づいていると感じるとき、それは弱さではなく、「これ以上傷つきたくない」という心の声が発している重要なサインでございます。

どうか、その声にそっと耳を澄ませてください。

「立ち止まりたい」「距離を置きたい」と感じたときには、どうか遠慮なく歩みを止めてください。

心と身体を休める時間を確保することは、ご自身の命と尊厳を守るための、最も尊い選択でございます。

環境から離れ、自分を守る道を選ぶことは、逃げではなく、尊厳を守るための賢明な行動でございます。

尊厳は揺らがず、未来は必ずひらけていく

理不尽な言葉に触れたとしても、価値が損なわれることは決してありません。
どれほどつらい出来事に直面しても、穏やかな未来へと歩み直す力は失われておりません。

どうかご自身に、静かな優しさを向けてお過ごしくださいませ。
その一歩は、命と尊厳を守り、人生を穏やかな方向へ導くための確かな力となってまいります。


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■ 最後にお伝えしたいこと —— 誠実さは、世界を静かに平和へ導く力でございます

誠実に生きる方々が、決して損をしてはならない。
これは、私が長年変わらず大切にしてきた信念でございます。

そしてこの信念は、
「すべての人が尊厳をもって、自分らしく快適に生きられる社会をつくる」
という一般社団法人日本ビジネスマナー協会の理念と、深く結びついております。

さらに、
「人格の尊重」を根幹とし、自他の尊厳を重んじながら
仕事を通じて社会に貢献するというジェイピーマナーズの理念とも調和しております。

誠実に歩んでいると、人はほんの小さな違和感にもすぐ気づきます。
そして、「何かおかしい」「どこか心がざわつく」と感じた瞬間こそ、自分自身を守るための大切なサインでございます。そのような場面では、無理に関わり続ける必要はございません。
大切な人生の時間を奪われてしまう前に、そっと距離を置くことが、品位ある大人の賢明な選択でございます。

残念ながら、肩書きの有無にかかわらず、人の誠実さにつけこむ方は一定数存在します。
どれほど立派な肩書を持っていても、またどれほど大きな組織に属していたとしても、人格の品位とは必ずしも一致するものではございません。
そのような方とは、丁寧に、しかし着実に距離を取ることが、自分を大切にすることにつながります。

そして——
自分を大切にし、心地よい人生を歩もうとする姿勢こそが、世界の平和へとつながる確かな一歩でございます。

誠実さと品位を守りながら歩まれるその選択は、小さな争いを生まず、周囲の心を穏やかにし、
静かに世界を優しい方向へと導いてまいります。

どうか、これからもご自身の尊厳と優しさを大切にお過ごしくださいませ。
その歩みは、必ずや世界に平和の灯火を広げていく力となってまいります。

心からの敬意と感謝を込めて。

どうか2026年が、皆さまにとって穏やかで実りある一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

一般社団法人日本ビジネスマナー協会 代表理事 松永典子

理不尽な相手の言動や、心を揺さぶられる出来事に深くお悩みの場合は、どうかお一人で抱え込まず、CSコンサルタントにご相談ください。

当協会では、通話記録の音源ややり取りの文章の分析を通じて「相手の言動の傾向」を客観的に把握し、より良いコミュニケーションや問題解決をお手伝いする顧客満足度向上コンサルティングをご提供しております。

・相手の話し方・言動の分析
・クレーム内容の構造化
・文章からの心理分析
・組織内トラブルの早期発見
・理不尽な相手との “正しい距離の取り方” を知りたい
など、状況に応じてサポートが可能です。

必要な方は、どうか気軽にご相談くださいませ。
あなたの心と尊厳を守るための“確かな支え”となれるようお手伝いさせていただきます。

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